4月例会山行は犬ヶ岳

2025/4/27 犬ヶ岳頂上にて

4月例会の山は福岡県豊前市の「犬が岳」(1,131m)。シャクナゲが咲き誇る稜線歩きを期待してのリクエストのようだ。春の大型連休時の犬ヶ岳の魅力は原生林の新緑の美しさと、笈吊峠から山頂に至る稜線に咲き誇るシャクナゲのトンネルであろう。登山口発が8時過ぎ。10名のメンバーでゆっくりと歩を進めていく。周囲は芽吹いたばかりの新緑が木漏れ日に照らされ、生命の輝きに満たされている。思わず「山笑う」という言葉が脳裏に浮かぶ。「山笑う」とは春の季語。うららかな春の光を浴び、木々が芽吹き鮮やかな緑色となる様子を山が笑っていると表現しているとか。小生が大好きなのは、経読林道から笈吊峠への登路に群生するアブラチャンの林。萌黄色(もえぎいろ)に染め上げられた景観を味わい尽くすように登っていく。笈吊峠から先のシャクナゲ群生地は、残念ながらアウト。期待していたシャクナゲのトンネルだが、今年は裏年のようで開花している株は一株のみ。つぼみを付けたものが数株というありさま…。気を取り直して、山頂直下の急登に挑む。犬ヶ岳のもう一つの魅力は、その起伏と変化に富んだコース。山頂までのきつい登り(3ヶ所)、岩場、鎖場、渓流の渡渉と、登りごたえを実感させてくれる山。下山後に達成感を満喫させてもらえる山である。 6時間余りの長丁場を歩き切ったメンバーからは、「今ビールを飲んだら、おいしいやろうねぇ!」との声。同感々々。シャクナゲの花は楽しめなかったが、帰宅後の冷えたビールが胃袋に染み渡ったことを報告させていただく。 これを楽しみに次の山に出かけるとしよう。 (がしん)

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